ましもきんとキャリア

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転職するべきか、思い留まるべきか?③(日系大手信販系勤務:ましもきんの場合②)

書こう書こうと思いつつ、前回からすっかり時間が空いてしまいました・・忙しい中で筆を執ることを習慣化することは中々難儀ですね。

また、リモート下の環境で働いており、常にデジタルデバイスに触れている状態で、仕事を終えた後にPCに触れる気力がなくなってしまうというのも大きいかなと思います。

さて、前回に続き、どこまで役に立つか分かりませんが、私の体験談について今日はお話したいと思います。

日系大手生保から日系大手クレジットカード会社への転職をした後のお話です。当時の私はフロント経験がなかったため、営業で希望を出していました。粒度は小さい悩みでしたが、現場経験がない中で企画系の業務に携わることに違和感を感じていたためです。しかし、結局配属されたのは、前職と同様の業務で、全社のKPI(目標)設計や、その進捗管理でした。前職のノウハウを最大限持ち込んでほしいとのことで、私としては内心自分の土俵だなと安心した一方で、また同じような仕事をするのか・・と困惑したことを覚えています。業務自体は前職以上に難しさを感じました、特定のエリアを担当し、現場感がない中でエリアを統括する支社の戦略に物を申し申されたり、経営層からは進捗について一方的に物を申されたりと、板挟みな状態で仕事をしていました。自力でどうにもならないことが多い状況で、これは中々に辛い役回りでした。何より、やはり改めて時間を経て感じることは、自分自身にビジョンがないことがボトルネックでした。働く上で、何を目指すのか、そこに自分の仕事が繋がっていると腹落ちできているかどうかは、仕事をする上で非常に重要なのだなと感じます。

一方でカルチャーは前職よりフィットしているように感じました。相対的にはヒエラルキーの意識が弱く、経営陣とも比較的ラフに接することができる環境でしたし、コミュニケーションもフラットでした。企業によってここまでカルチャーって違うんだな、と驚きました。

事業やビジョン共感性は低い状態の中で、私は段々と悩みを強くしていきます。今でこそ笑えますが、一度会社に向かう途中でどうしても会社に入れず、そのまま音信不通で放浪したこともありました笑 結局2日お休みをいただいて復帰できましたが・・その後も頭痛がひどく、明確にストレスを抱えていました。このままではまずいな、と感じしばらくしてがむしゃらに動きました。プロボノを始め、NPOに参画して休日に仕事をしてみたり、キャリア系のメディアや書籍を読み漁ったり、転職媒体を活用して企業の方と接点をとったり・・

1年ほどそんな時間を続ける中で(とても時間がかかってしまいました)、ようやく自分の中での軸が見えてきました。

①事業共感、ビジョン共感

②カルチャーフィット

③組織規模

の3点が軸になりそうだなと感じていました。

「①事業共感、ビジョン共感」で言うと、2社で感じてきた人の可能性が活かされていないという課題感、ないしはハンディキャップを抱えた方向けの仕事に自分が動機付けることが分かりました。これは改めて2社での経験を内省したり、NPOに参画した経験から出てきたものです。

「②カルチャーフィット」で言うと、フラットさや、自由さが自分の求めていることであることが分かりました。これは2社の相対感で見えてきたものや、様々な企業の方と接することで、自由度の高い企業って沢山あるんだなと知れたことや、そこに自分が言語化できないが惹かれていたからです。

「③組織規模」 で言うと、ベンチャー・スタートアップ企業で働きたいと考えました。これはキャリア系の情報に触れる中で、大手企業神話は崩れ去ることを生々しく感じ、また個の社会が到来する中で完成されたシステムの中で成果を上げられることに全く意味がないなと感じるようになったからです。また、②のカルチャーフィットの観点でも、小規模な組織が自分に合うと感じました。

実に7年間という長い月日をかけて、ようやく自分らしく働ける企業の条件に辿り着きました。本日は長くなってしまったので、、転職軸が定まった後の私の動きや、転職後(現職)に私が感じていることは次回に綴ることとしたいと思います。

ちなみに、この軸を考える上で有用かなと思う書籍をご紹介しておきます。

「組織の未来はエンゲージメントで決まる」という書籍なのですが、人が幸福度高く仕事をする上でおさえておくべきポイントがまとめられています。こちらを読むと体系的に何を軸に据えるべきか?が見えてくるため、読後に私が辿ったプロセスを歩めたらもっと早く今の場所に辿り着けたなという感覚です。良ければお試しください。