ましもきんとキャリア

キャリア・人生に悩める全ての人に。

親ブロック。

こんにちは。

土曜日ですね、みなさんゆっくりお過ごしでしょうか?

今日は「親ブロック」についてお話したいと思います。

そもそも「親ブロック」とはなんぞや?と思う方も多いかもしれません。これは何か重要な意思決定をしようとした際に、親からの引き止めが入ることを意図した言葉です。

就職、転職、恋愛、転居等々、人生には定期的に大きな意思決定を迫られるシーンがありますが、親の善意の元、引き止めが入るシーンが多々あります。

例えば、就職・転職の場合はネームバリューや、条件面等を鑑みた引き止めが入ったり、転居は危険度や、手の届かないエリアに行くことへの寂しさから引き止めアクションが走ることがあります。気持ちはわかりますよね、愛する子供のことを思い、親目線でリスクをとる選択を止めたくなるのはわかります。勿論アドバイスは真摯に受け止めた方が良いですし、的を得ていて従った方が良い場合もあります。ただ、「人生経験豊富で自分のことを思ってくれている親の言うことだから従おう」といった安直な判断のもと、引き止めに応じると後悔する場合も多々あります。今回はキャリアにおける「親ブロック」の罠、について少しお話します。

キャリアにおける「親ブロック」ですが、多くは上述したネームバリューや、条件面等といった観点に着目して行われることが多いかと思います。親心からすると、ネームバリューや、条件面が良い企業選択をしてほしいと思うのは当然かと思いますし、ネームバリューがある企業に就職すれば安泰だった時代を生きてきた世代なので、善意でしかない引き止めだと思います。ただ、ここには罠があります。

「なぜ、親世代はネームバリューのある企業に就職すれば安泰だったのか?」

親ブロックに従う前に、この問いに対する解をしっかり持っておかなければなりません。端的に言うと、「構造上伸びることが間違いないボーナスタイムだったから」です。説明していきましょう。

親世代はいわゆる高度経済成長期を生きてこられました。人口は右肩上がりで増え、護送船団方式国の規制に守られながら企業は成長することができました。また日本人の国民性である、小さな改善を繰り返すことが勝負を制するメーカーが覇権を握っていた時代でした。こういった状況下では、自然と企業の業績も伸びていく構造にあったんですよね。一方で今はどうでしょうか?人口は減少の一途を辿っており、コロナ禍でそれに拍車がかかっています。2050年には人口9000万人を割ると言われていますが、前倒しのスピード感かと思います。また、規制は緩和されており、競争は自由ですし、メーカーより顧客に近いIT系の企業がビジネスにおけるヒエラルキーで頂点をとっており、日本は後塵を拝している状況です。冷静に考えて、思考を転換しなければいけないのです。

「昔のように、ネームバリューのある企業に就職しても、安泰な未来は待っていない」のです。

ではどういった組織を選択すべきか?については、また今後どこかでお話しようと思いますが、安直に親ブロックに屈してはいけません。思考の独立性を持ち、自分で調べ、自分の頭で考えて後悔のない選択をしてほしいものです。

このあたりの解像度を上げて、周囲に振り回されない選択をしたい方は以下の書籍を読むことを強くお勧めします。

「Shapers 新産業をつくる思考法:伊藤豊」

という書籍です。

こちらにキャリア選択におけるありがちな誤謬を正す知識が記載されており、それを踏まえどういったキャリア選択をすることが肝要なのか?を明確にすることができます。是非お手にとってみてください!

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