自分は地頭が悪い・・と諦めたら試合終了!
GWに突入しましたね。緊急事態宣言が出て自粛モードかつ、全国的に雨模様という何とも盛り上がらないスタートですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、本日は標題の通り地頭に関する自己認知や、そこからくる諦めについてお話をしたいと思います。
皆さんは、「自分は地頭が悪い・・」と自己に限界を感じたり、時に失望したりしていることはないでしょうか?私はありましたし、今でも時々この考えに至ることがあります。例えば、
・ディスカッションについていけない
・相手の話していることが理解できない
・説明をするが相手に上手く伝わらない
等々のシーンでこういったことを感じ、落ち込むことがあります。
確かに、人には能力があり、それぞれの限界はあるかもしれません。そこは否定しませんし、事実かなと思います。ただ、多くの場合は地頭の問題ではなく、思考法や、知識の欠如からくるものが多いのではないかと感じます。
私の場合がまさにそうだったり、マネジメントをする中でそう感じることが多々あります。
例えばの例を出すと、「自分は地頭が良くないし、ひらめくタイプではないから新規事業を考えるとか、斬新なアイディアを考えるのは無理である」と言った話をよく聞きます。
これは全くの間違いで、新たなアイディアの創出は地頭や、ひらめきによるものではない場合が多いです。勿論そういったものに起因することもありますが、大半は違うという研究結果が出ているそうです。ではどこから生まれるものかというと、既存のアイディアの組み合わせや、別の領域における事象や構造の転用によるものだったりが大半を占めます。
思考法で言うと、アナロジー思考というやつが力を発揮する分野です。アナロジー思考を体得していれば、この課題感を解決する大きな糸口になると思います。現に私は当該課題感を長く拭えませんでしたが、アイディア創出のプロセスや、アナロジー思考について学んだことでかなり苦手意識は克服されたように思います。自信を持ってアイディア創出のブレストの場にも参加できるようになりました。
もう一つ例を出しましょう。「自分は地頭が良くないから、ディスカッションについていけない」という話もよく聞きます。ここも私がとても悩んだ話なので、気持ちは分かります。
これは冷静に紐解くと、大きく二つの力が欠けている可能性があり得ます。一つは、ロジカルシンキングで、もう一つが知識です。
ロジカルシンキングはコミュニケーションにおける最重要と言っても過言ではないスキルですが、相手の話を聞く、自分の話を分かりやすく伝える上で力を発揮します。要は構造的に整理する力ですね。これができないと、相手の話は文章の羅列として頭に入ってくるため、話が長くなると何を言われたのか全く分からなくなります。相手に伝える際も然りですね。
また、知識については意外と盲点ですが、前提知識が不足している、ないしは知っているがディスカッションのように瞬発力が求められる場で情報処理できるほどの理解度に達していない可能性があります。当事者で議論に参加していて話が理解できないとパニックに陥りがちですが、意外と「ただ知らない」だけのことも多いです。
このように、「地頭問題」として思考停止して片付けてしまいがちな問題は、思考法や、知識の習得で解決できるものも多いです。大事なのは、自分が「地頭問題」だと片付けてしまった問題がどんな構造で起きているのかメタ認知すること。メタ認知できなければ、(むしろ最初は大半ができないと思います)周りの優秀なフィードバッカーを頼ってアドバイスを求めることかなと思います。
せっかく一度の人生、自分の可能性を信じて前向きに挑戦しましょう!この葛藤を乗り越えた先には成長した自分との出会いや、解決できる課題が増えたことによる爽快感が待っているかもしれません。
本日ご紹介したアナロジー思考、ご興味があれば是非読んでみてください。
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