ましもきんとキャリア

キャリア・人生に悩める全ての人に。

転職するべきか、思い留まるべきか?③(日系大手生保勤務:ましもきんの場合①)

転職するべきかシリーズ、今回は参考になるかなと思い、私の話をしたいなと思います。既に社会人歴も10年以上になり、その全てを語ると少し長くなってしまうので、2回程度に分けてお話したいと思います。

今回は1社目→2社目への転職時の話です。

私は1社目に2010年入社で日系の大手生命保険会社に入っています。それはそれは入社した時は鼻高々で、大学の同期や後輩からも祝福され、家族も大喜びでした。当時はリーマンショック後の超氷河期のタイミングだったので、嬉しさもひとしおでした。

私は当時意識の高い就活生で、当時としては珍しいインターンシップに積極的に参加し、所謂難関インターンシップの合格もそれなりに勝ち取って参加をしていました。更に就職浪人していたこともあり、かけた時間、および本気度としては相対的にかなり高い次元だったように感じます。ですが、我流で進めていたこともあり最終的に就職先を選択するフェーズに入った時に、何を基準に選べば良いのか分からなくなってしまいました。。軸というやつですね、それが全くない状態でした。結果悩んだ挙句、就活人気ランキングしか頼りになるものがなく、超氷河期を反映して安定感抜群と就活市場で考えられていたトップの生命保険会社を選択したのでした。

入社してからは、骨を埋める覚悟で様々な業務や試験に臨み、同期の中でも珍しい本部の中枢部門に4年間留まり(同じ部署に配属された同期は5分の3が2年目で地方に飛ばされた)、社内で10人前後の海外トレーニーにも選抜される等それなりに期待される位置につけてキャリアを歩んだと思います。(自慢したいわけではなく、それだけ前向きに取り組んでいたことをお伝えしたいです)そんな状態ではありましたが、丸3年働いたあたりから強烈な違和感を感じ始めていました。当時の違和感は今とは違って上手く言語化できず、何かが違う気がする、でもよく分からないし、人から説明を求められたときに綺麗に伝えられない状態でした。ただその温度感は非常に高いものだった。何かアクションせねば、、という思いから海外トレーニーに応募して狭き門を勝ち取り派遣されるものの、正直海外というロケーションに対する面白さは感じられた一方でそれ以外の面白さは見いだせませんでした。結局やることは生保レディの方に保険を売らせることなんだなあと感じたのを覚えています。「ここは社内で一番面白い場所だと思うよ」と先輩社員に言われて、決心がつきました。

帰国後、しばらく悩みましたが私はアクションを始めました。具体的には転職エージェントR社へ連絡を入れることになります。当時は人材業界のビジネスモデルもよく知らず、無料で相談に乗ってくれてなんて親切なサービスなんだろうかと無邪気に思っている情報弱者でした・・・笑 もうだいぶ前の話なのであまり覚えていませんが、表層的な掘り下げが行われて、自分のキャリアと親和性がありそう、かつフロントで仕事してみたいという私の思いに叶いそうな求人を複数提示いただきました。結果として、2社となる大手クレジットカード会社に内定をもらいましたが、相当悩みました。なんとなく金融業界の中では下位互換に感じていた(全然そんなことはないんですけどね、謎のヒエラルキー意識のようなものが当時はありました)ことや、本当にキャッシュレスのマーケットに興味を持てるのか自信がなかったことが要因です。ただ、担当していただいたキャリアアドバイザーの方から、「今動かなかったら何も変わりませんよ!」と強く背中を押され(ビジネスなので、僕のことをどこまで思ってくださっていたかは定かでないです笑)意を決して飛び出すことを決めました。今思うとあの時強く背中を教えていただいたことには大変感謝をしています。

さて、つらつら書いてしまいましたが、何が伝えたかったかというと、キャリアに関して考え方のフレームを持っていなかったり、利害関係のない正しい知識を持った方のサポートを受けていかないと自分のキャリアを正しい方向に導いていくのは大変難易度が高いものなのだと思います。今の仕事に対してどうしても疑問が拭えないということであれば、書籍をキャリアに関する書籍を手にとってみて体系的にキャリアについての考え方を学ぶ機会を創ったり、知人経由で気持ちの言語化やアドバイスをしてもらう機会をとっていけると良いかなと思います。「そんな人いないぞ。。」という方は、転職専門ではないので企業の紹介等のビジネス観点でのコミュニケーションが入らないましもきんにご相談いただければ壁打ちやアドバイスはさせていただきます。コメント等いただければ!お気軽にどうぞ。

少しでも「自分らしく生きる」人が増えることを願っております。

あなたはなんのために生きますか?

今日はキャリア、というよりはもう一段レイヤーを上げた人生の話です。

急にどうしたんだ笑 という感じかもしれませんが、個人的な事情で改めて自身にここ数日問うているため、綴ってみます。話が脱線しますが、そのきっかけとなった一つの要素は「進撃の巨人」をAmazonprimeで一気見したことにあります。おいおい、アニメかよ、ふざけないでくれというお話をいただいてしまいそうですが、「死生観」についてとても考えさせられるコンテンツだなという見方で僕は捉え、自らの死生観について再度思考する一つのきっかけとなっています。「進撃の巨人」については、多くの方がご存じだと思うので詳述は控えますが、ここまで多くの人間の生き様、死に様に直面するコンテンツは他では中々ないと思います。強烈に成し遂げたいものに突き進んで自ら死を選ぶ者もいれば、逃避すべく自死を選ぶ者もいる、狭い壁の中で未知なものに蓋をして未知なものに死をもたらされる者もいれば、自分以外の大事なものを守るために死ぬ者もいる。このコンテンツを前に自らの死生観をアップデートせざるを得ないというマインドにさせられてしまう作品です。

さて、本題に戻りますが、標題の問いに対して、網羅的に深く思考した上で迷わず答えを返せる人はあまりいないのではないでしょうか。もはや網羅的に深く思考することにも意味があるのかも分かりません、むしろ死生観と向き合い切らずに短絡的な答えを出して思考停止に陥って生きていった方が楽かもしれません。この問いに対してしっかり思考する人は、自己や、死と対峙することになり、それは苦しい作業であることが多いと思うからです。私がこのテーマについて真剣に考え始めたのは30代になってからかと思います。勿論20代の頃にも多少思考したこともありましたが、安直な思考のもとに借り物の解を出して、その解をそれっぽく語る自分に陶酔しているのか、若しくは逃避していたのかもしれません。30代になり、より死を間近に感じる体験や、生に意味を見出す必要性に駆られ死生観に対する捉え方が変わってきたように思えます。孔子が晩年に振り返って言った言葉で、論語・為政』に綴られている「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず(私は十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立でき、四十才になり迷うことがなくなった。五十才には天から与えられた使命を知り、六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり、七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった)」というい言葉もあるくらいなので、私の死生観との向き合い方はそう遅い方でもないのかなとも思います。

私は思考の変遷はあれど、人生には元々あまり意味がないものだと思っています。ですが、せっかく手にした生に意味がないなんて思いたくないし、あまりに空しいと感じ、生きる気力も生まれない、だから意味を見出すもの、見出したいと思っています。この思考自体が逃避な気もしますし、もしかすると時間の無駄なのかもしれません。こんな答えがないことを思考して苦しむより、より動物的に、快楽に身を任せて生きていく方が楽だったりする気もしますしね。でも、それでも私は「なんのために生きるか?」を強烈に思考しながら生きたいです。なぜでしょうか、そう思わせている背景が様々で整理が難しくまだ自分でもよく分かりませんが、敢えて言語化するならばそれが生の充実に繋がり、死ぬその瞬間を満足して迎えられる気持ちが最も大きい気がします。死ぬその瞬間に満足しても、直後にこの世からその意識は消えてなくなるはずなのに不思議ですね。なんなんでしょうか。

このブログを読んでくださっているみなさんが今死生観をどのように捉えられているかは分かりませんが、もしまだ真摯に向き合えていないテーマだと感じられるならば一度向き合ってみてはいかがでしょうか。お互い、胸を張って生き抜いて、ガッツポーズで死んでいきたいですね。

転職するべきか?思い留まるべきか?②(金融系ベンチャー勤務:Mさん)

職業柄こういった相談を受けることは多く、第二弾です。

今回は、金融系ベンチャー企業に勤められている知人からの相談でした。

丁度働き始めて1年が経つ頃で、連絡がきた時点で少し匂うなと感じましたが、案の定でした。

テキストの内容からも見てとれましたが、かなりくたびれている印象を受け、悲しい気持ちになったと同時に、微力ながら力になれればとの思いでお話をしました。

状況としては、保険代理店業で新規の契約獲得のための架電からクロージングまでを行っているとのこと。いまどき保険の営業自体が厳しい上に、架電でそれをやっているというのでかなりシビアな環境下であることは元保険会社の私からも容易に想像ができました。ただ、そんな状況でも腐らず新人賞を獲得しているとのこと、力強いです。

話を聞いていくと、
インセンティブが低い
・シフト制
・経営サイドに入るまでに時間がかかる
・営業ノルマが厳しい、叱責する等旧態依然としたカルチャー
トップダウン

あたりが懸念点として出てきました。

まずは社内での異動の可能性を探りますが、小規模な組織で、ほとんどの事業部が営業で、大きな懸念になっているカルチャー面は解決が難しそう。これが中々痺れる感じで「会社にいる意味あるの?」といった人格否定のような言葉が出てくるとのこと。

大きな組織であれば、異動でカルチャーがガラッと変わることもありますが、スタートアップに近いフェーズだとそうもいきません。前回の事例とは違い転職前提で話を進めました。

ここで大事なのは、同じ失敗を繰り返さないことです。改めて今回の選択ミスを踏まえて、何が大事なのかを内省しつつ、言語化する作業を進めました。

結果として出てきた働く上で大事な軸は、

<カルチャー>
顧客ファースト
理不尽な叱責が起こらない

<キャリア形成>
将来的に家業を継ぐことに繋がる

<事業共感>
顧客にとって必要で社会的意義があると腹落ちできるもの

でした。

特にポイントだったのは、本人はカルチャー面や、条件面ばかりに目がいっていたが、実は隠れた大きな論点を見逃していたことでした。そもそも保険というビジネスの必要性に、社会保障制度の充実や、そもそもの商品特性上保険代理店という性質を踏まえて必要性を感じられていなかった。ここを見逃すと、せっかく転職しても、またモチベーションが下がって転職を繰り返しかねません。

何故こういった大事な論点を見逃すのか?

これは本人も思考力がない・・と落ち込んで反省の弁を述べてくれましたが、思考力の問題ではないかなと思います。私が思うに、知識量がものを言う世界かなと思っています。そもそもどういったフレームでキャリアを考えれば良いのか分かっていないがために、大事なポイントを見逃す。

今の職場が違うな、、ただ何が違うのか、またそれを踏まえてどういったところを選べば良いのか分からないという方は是非以下読んでみると良いかなと思います。

「組織の未来はエンゲージメントで決まる」

「転職の思考法」

「苦しかった時の話をしようか」

「きみたちはどう迷うか」

是非自分らしく働くきっかけを掴んでいただければ幸いです。

転職するべきか、思い留まるべきか?(外資系生保勤務:Tさんの場合)

このテーマ、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

丁度昨日、知人から相談がありました。

 

Tさんは、外資系生保に勤務。

1年目の社員で、所謂保険金の収納を担う部門で働いています。

「キャリアに関して相談があります。」

と相談を受け、これは転職の相談かな・・?と思いつつ、久しぶりの再会をオンラインMTGで楽しみ本題に話を移していくと、案の定転職を考えているとのこと。

外資系生保と言えば、成果主義、ハードな環境というイメージもあり、根を上げているのかなと思いましたが、よくよく話を聞いていくとそんなことはなさそう。つらつらと論点が出てきます。

ここで、まず転職したいと考えた時に大事なのは、「転職したいと思っている原因を論理的に整理すること」です。大体の場合は感情的に転職したいという気持ちが先行しており、自分が何をボトルネックに感じているか整理できていないものです。整理するのが苦手な方は、テキストに落とし、カテゴリー別に整理してみましょう。ここが進まないと、漠然とした不満や不安に苛まれ、思考が前に進みませんし、相談された方も困ってしまいます。

 

今回話をした方から出てきた話は以下のような感じ。

整理しやすいように番号を振っています。

・仕事は暇(20時頃まで勤務)、疲れない、働いている実感がない→③

・仕事はそこそこ面白い(コロナウイルス等前例のない仕事も含めて色々やらせてくれる)→③
・キャリアとしていずれ企画部門にいく想定なのは楽しみ⇒⑤
・自由すぎてやばい、誰にも怒られない→①
・仕事に対するプロフェッショナルさがない、言われたからやるノリ→①

・自分の言ったことがほぼ通って刺激がない、張り合いがない→②

・マネージャーは全員中途で大手出身と、スタートアップ出身、面倒見は良く人間関係は良い→②
元々ずっとここにいる気ではなかった、転職は早くても良いのかなと思った→⑤
・仕事は半分は保守的、事務的なもので物足りなさも感じる→③
・自分で創る仕事は面白い→③
・顧客との距離感が遠く役に立っているのかが不明→④

 

発散的にまずは出してもらいました。

この状態だと整理していくのが困難です。

ここから番号を振って、カテゴリに分けていきます。

MECE(※)になっていない(例えば業務自体へのやりがいは貢献実感と通じる部分もあったりする)部分はありますが、MECEにこだわることに今回は意味がなかったので、ここに関するリッチな判断は割愛しました。

MECEとは漏れなくダブりない状態のこと

各発言を踏まえて、以下にカテゴリー分けできると判断し、矢印の後の番号で整理しました。

 

①カルチャー

②人

③業務自体へのやりがい

④貢献実感

⑤キャリアの見通し

 

ここで見えてきたことは、組織内で解決できる可能性が高いことです。

主に不満を感じているのは、現状いる部署や、上司の属人的な問題であるが高いという結論になりました。

①~④は組織規模の大きい企業であれば、異動すれば解消される可能性が十分あります。

直接部門と間接部門では、全く別会社のようなカルチャーの違いや人の違いがありますし、顧客との距離感の違いから貢献時間が感じやすかったり、業務も収益貢献する部門なので工夫が会社をアップサイドを作っていく感覚が面白く創造性も感じられる可能性が高いです。

今回は、上司、ないしは人事に掛け合って整理したボトルネックを伝えた上で異動を願い出るべきだというアドバイスに落ち着き、本人も納得してくれました。

 

私自身は2度の転職を経験しており、転職自体には肯定的です。

社会の変化も激しくなっている中で積極的に転職をすべきだとも思います。

ただ、安易な転職は危険です。ここでいう安易とは、上記の方のような事例のように、ボトルネックが分かっていない、それを踏まえて解決したいことが本当に転職しないと解決しないのか思考しきっていない状態を指します。

転職時の理由でも、優秀さが問われるため、ここで思考が浅いことは転職を不利に進めることになりますし、不利に進める=劣悪な条件への接続だったり、不人気な領域への接続で一層不満を蓄積する可能性が高いです。

社会は残酷です。基本的に転職エージェントは人を動かすことで利益を得るため、悩んでいれば無条件に背中を押してきます。(勿論優良なエージェントもいるためこの限りではないが、マスはこれが実態)口車に乗せられて、安易な選択をせぬよう気を付けてください。

 

では、今回の方は何がボトルネックであったら転職を考えた方が良かったのでしょうか?私が聞いたのは、「事業共感・ミッション共感はしているか?」という話でした。本人の回答は「YES」でした。本人が思考しておらず、かつ大事な論点であったので問いましたが、ここが「NO」だと転職を考えた方が良い事例だったと考えます。事業共感やミッション共感は部署異動で解決できない可能性が高いです。勿論コングロマリッド的な組織で複数事業を展開していればまた別ですが、今回のようにコア事業が単一である場合はそうもいきません。これはどこに異動しても、苦しむ可能性が高い。であれば、転職という選択肢をとるべきでしょう。

仮にそうだった場合、ここからどういった思考をして、どういった選択肢をとるべきなのか?という論点についてはまたどこかでお話したいと思います。

 

それでは、また明日から目指すミッションを達成するために各々の持ち場で頑張りましょう!

はじめまして、ましもきんです。

はじめまして、ましもきんです。

この度私の知見を少しでもお役に立てていただければと思い、キャリアに関するブログを綴るべく、筆をとっています。 

簡単に自己紹介をさせていただきます。

経歴は、

人材系スタートアップ←大手クレジットカード会社←大手生命保険会社→都内私立大学

です。

現在3社目:人材系スタートアップ

CA(キャリアアドバイザー)・RA(リクルーティングアドバイザー)・セミナー講師・大規模イベントの運営等を経験し、現在はCA・セミナー講師・及びマネジメント業務に従事しています。

1社目:大手生命保険会社

個人保険販売領域において、KPI策定・評価等の営業マネジメント領域の業務に従事。全国107支社3000事業所、5万人以上の営業マンを統括していました。社内の公募で海外トレーニーも経験。

2社目:大手クレジットカード会社

1社目と同様の業務に加え、20億円超規模の予実管理、関東圏を管轄する支社を専任で担当し各種支援や進捗管理を実施。また、経営層向けに営業進捗を定期的にレポート。

 

と、経歴が少し長くなってしまいましたが…なぜこのブログを綴ろうと思ったのかを私のキャリアと絡めて少しお話しさせていただくと、これは「自分らしく生きる人を増やす」 という私のミッションからくるものです。

大手金融2社(生保・クレジット)を経験する中で、自分らしく働けていない人が多すぎることに課題意識を強くしていきました。時に自分を抑圧し、自分に嘘をつき、自分の大事なものを曲げる中で、本来持っている力を発揮できずもがく人を沢山見てきました。こういった原体験を経て、私は仕事におけるミッションを「自分らしく生きる人を増やす」にしたいなと思うようになりました。

 

日々の仕事でも自らのミッションに繋がる仕事をしていますが、少しでも多くの人のお力になれればと思い今日より情報を発信致します。キャリアや人生に悩める皆様のお力になれれば幸いです。よろしくお願い致します。